今まで、タイヤにローラーを押し付けるタイプのトレーナー(写真上)を使っていましたが、タイヤの摩耗や騒音の問題があり、思い切って写真のタイプのトレーナー(写真下)を購入しました。
スマートトレーナーと見た目は同じですが、私が購入したものは、一定負荷の廉価版です。負荷用のモータが内蔵されておらず、走行シミュレーションができません。
このような、タイヤをローラーに押し付けないタイプのトレーナーが、いつごろ開発されたのかを、過去に特許等で出願された明細書を参考に確認していきたいと思います。
なお、国内の出願についてJ-PlatPatで検索しました。
WO2002/062426 自転車用トレーニング装置
美津濃株式会社さんの出願が見つかりました。課題には、「タイヤの消耗が通常の屋外走行によるものよりも激しいといった問題があり」という記載や、「タイヤ及びローラの回転による振動によって自転車用トレーナのフレームなどから床面に伝わって発生する振動音による騒音が大きくなるといった問題もあり」という記載がありました。
実用新案登録第3174536号 二輪車訓練装置
負荷が変動する、スマートトレーナーの実案です。床に設置する足の部分の形状は違いますが、私が購入したものに近い形状です。課題には、「タイヤの磨耗を防いで現実感のあるシミュレーションを実現し」と、記載されています。
2002年頃には、自転車の後輪を取り外すタイプのトレーナーが、公開されていたことが確認できました。ピックアップした数は少ないですが、目的のものがでてきたので、今回は調査はここまでにしました。あとは、以下に気になったものをいくつか示してみました。
明治39年登録の実案が見つかりました。タイヤをローラーに押し付けるタイプで今回の対象から外れますが、自転車用トレーナーの日本最古でしょうか。自転車のフレームもホリゾンタルで意外と格好良いと思いました。
特開2004-338653 電動アシスト自転車
ソニーさんが、電動アシスト自転車を開発していた頃の出願だと思われます。この頃は、ものづくり企業として、絶頂期を迎えていたような気がします。二足歩行ロボットも開発していました。私は、これらの試作をしていた工場で働いていました。
あと、発明者の方の名前にも注目してみてください。
これから、外を自転車で走ることは大変なのでトレーナーを活用して、体力を維持していきたいと思います。